Discolored
色を題材にした雰囲気系脱出ゲーム。
例によって前の記事から一ヶ月以上空いてしまった。
今回は前から気になっていてSteamのサマーセールに乗じて買った【Discolored】の紹介である。
このゲームを一言で表すならば「雰囲気系脱出ゲーム」であろう。色が失われてしまった世界(と言うほど広くはないが)を舞台に軽く探索をして最終的に色を取り戻して脱出する事を目標とする。
「脱出ゲーム」に類するゲームをやった事がある人ならば伝わると思うが、このゲームも基本に則り行えるアクションは「移動」「(クリックで)探索」「アイテムの使用」のみである。触れるものがないかどうか歩き回り、拾えるものを拾い、動かせるものを動かし、見つけた謎を解き、アイテムで道を切り開く。基本構造としてその部分は変わらない。
▲日本にはない感じのやつ
このゲームの特色となっている部分はやはり「色」にフォーカスしている部分だろう。このゲームには作品中、文字があまり出てこない。その代わり視覚的な要素やギミックを色によって表現している。
舞台となる小さな飲食店?は最初は一切の色が無い。しかし、脱出ゲーム的謎解きを進めていくと、光の三原色を一色ずつ取り戻していく。
▲よく見ると色の緑要素だけ戻している…というわけでもない
色を取り戻すと、今まで見えなかったものが見えるようになったり、触れなかったものが現れたりする。そうして新たに解けるようになった謎を解いて色を増やして…という構造で進んでいくわけだ。
謎の難易度に関しては、解く速度にかなり個人差が出るんじゃないかという辺りの難易度になっているように思う。非常に複雑な考えをしなければならないような謎解きこそ存在しないが、いわゆる脱出ゲーム的な「何でそうなるねん」という不可解なギミックはそれなりにある。色がなくなってしまうようなファンタジー世界と言ってしまえばそれまでだが。
▲青色を取り戻すと夜空も青くなる
ゲームを通して一貫してほぼノーヒントでギミックを解いていかなければならないので、恐らく詰まる人は詰まる。というか脱出ゲームにありがちだが、「触れるオブジェクトが見つけられなくて詰まる」みたいな事態に陥りやすいタイミングが何度かあったように思う。とは言え、動ける範囲もそう広いわけでは無いので、根気よく探せば誰でもクリアは出来るようには作られている。はずだ。
スムーズに進めば1時間程度あればクリアできるだろう。この手のゲームは詰まれば詰まっただけ時間が掛かるので全く保証は出来ないが。
▲色を取り戻すと非常に色彩豊かである
実績に関しては、ノーヒントでの取得はかなり困難であろうと考えられるものが2つあるが、それを除けば自分は2時間程度で全て解放できた。これもクリア時間にかなり依存するのでなかなか評価が難しい所ではあるが…。
評するに脱出ゲームが好きな人ならば楽しめるであろう作品。脱出ゲームというジャンルは一体どれだけメジャーなのだろうか。自分は結構好きなジャンルなのだが。のんびり探索謎解きしたい人にオススメ。デモ版もあるっぽいけど自分はやってない。